第2回大会REPORT

2002年12月23日 17:00〜  
於:コーリィ・ベイ・ホール(青山)

☆参加メンバーその他の詳細はプログラムをご参照下さい(第2回大会プログラムはこちら)☆

☆大会参加者の感想はこちらで!☆

主な曲目

J.S.バッハ:主よ人の望みよ喜びよ
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第一番「クロイツェルソナタ」
ハイドン:弦楽四重奏曲「五度」
ハイドン:「皇帝」
L.モーツアルト:おもちゃのシンフォニー
シューベルト:「死と乙女」
ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」

プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲第6番
グリーグ:二つの悲しき旋律
ラフマニノフ:「ヴォカリーズ」
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ  


 

12月23日、イルミネーションに飾られたクリスマスの雰囲気でいっぱいの表参道。
「前回からずいぶんグレードアップしましたねえ」
第一回大会参加者の中からそんな声さえ聞かれる中、
グラディート弦楽四重奏団による山下達郎のクリスマスソング(アカペラからのアレンジ)が
始まりのときを告げました。

馬場さんの発声での乾杯のあと、
トップバッターの責を担ったのは在京アマオケの仲良しグループ。
厳かな雰囲気たっぷりのバッハのあとは、
「グラディート弦楽四重奏団」のヤナーチェクに一同息を呑むと、
三番目には「専修大学フィルハーモニー管弦楽団ご一行様」の演奏。
プロ奏者に時々ヘルプに入ってもらいながら
「Birthday of emperor」「あっちゃんアンサンブル」「勝手に帆を掲げ」
「リベンジャーキラー」「ヴィヴァルディの「冬」を弾く会」と続き、
ご一行様全員によるハイドンの「おもちゃのシンフォニー」に大拍手。
なんとなく「ほのぼのとしておなかいっぱい」という雰囲気が漂うところを、
プロ奏者の吉田さんと朝生さんによるプロコフィエフのVnデュオがきりりと引き締め、
ほどよい緊張感の中、こんどは昔学生だったみなさんがそれに続く。
「Faski」の皆さんはボッケリーニ、
初回から参加の「あんさんぶる・ぷらいまりー」とそのお仲間はグリーグとクリスマスソングのメドレー。
アマチュア2×プロ2という組み合わせで、ある意味とてもchamboreeらしかった
「細淵隊」のモーツアルトとハイドン。
そして「グラディート弦楽四重奏団」+東京音大の牧野さん+「細淵隊」による
馬場さんアレンジのラフマニノフの「ヴォカリーズ」と切れ目なく続き、
最後は希望を募り、スペース的に可能な限りのメンバーでチャイコフスキーの弦楽セレナーデで
にぎにぎしくお開きとなりました。

誰しもこの日に向けて、さまざまな日常のなかでなにかしら準備をしたことと思います。
クリスマスにふさわしい曲を選んで練習したり、
やってみたくても機会がなかった曲の譜面を探してみたり、
また、この日を「口実」に日ごろ声をかけたくてもかけられない人を誘ってみたり...。
同時に、あの場所からなにかを持ち帰った方も少なくないでしょう。
「こんな曲もあるんだ」と、自分のなかのライブラリーを充実させたり、
プロ奏者の演奏を間近に観て聴いて改めて驚いたり感動したり、
「室内楽」を初めて演奏したという人もいたかもしれません。
あるいは初対面の人と一緒に演奏して、触発されるものがあったりなど、
細かい内容はそれぞれ違っても、おそらくは「演奏することは楽しい」ということは
その場にいた全員が同じように持ち帰ったことだったのではないでしょうか。

どの演奏がどうだったかという「レポート」はここではしません。
曲数が多かったこともさることながら、
「自由な空間で自由に室内楽を」というコンセプトにそうしたレポートはむしろ不要でしょう。
参加者45名、総21曲という弾きも弾いたりの4時間。
はじめは「なにをしたらいいんだろう」という雰囲気で、
演奏者と聴いている(待機している)側の距離があったようでしたが、
それも入れ代わり立ち代わり切れ目なく演奏が続いていくうちにその距離が縮まっていくのを感じたのは私だけではなかったはずです。
室内楽を囲んでわいわい楽しむという、「Chamboree」というその名のとおりのひとときでした。

最後に、やはり準備や段取りに奔走した、参加者(団体)と主催側双方の取りまとめ役の方々の努力と気遣いの賜物であったことはここに申し添えずにはいられないでしょう。
それぞれが知っている「楽器を演奏することの楽しさ」をお互いに見せあい、
そして交換しあう場がこれからも続いていけばと願うばかりです。

ま、実際能書きはどーだっていいんです。次行きましょう、次!(って、いかりや長介かい)

 

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